乃木坂46・西野七瀬ロングインタビュー
「私のなかの小さな自信」
STREET JACK5月号の表紙を飾る乃木坂46・西野七瀬が語る、珠玉の5000字インタビュー
王道のアイドルじゃないから
“良い人”でありたい
――以前、別の雑誌のインタビューで「男の人は、敵か、好きになる人。〝恋愛感情のない友達〟になんてなれない」って言っていましたよね。
「はい。無理だと思います」
――「敵か味方か」「好きか嫌いか」って感じで極端なんですよね。〝普通〟がない感じ。
「たしかに。なんていうか…やっぱり自分に興味を持ってくれてない人って、こちらからも話せないんですよ。だから私のことを〝普通〟だと思っている人に対しては…どうしていいか分からないですね」
――西野さんは、どうやって自分に興味を持っている人を判断しているんですか?
「…やっぱり、しゃべっている時の表情を見てるんだと思います」
――楽しそうに話している、とか?
「はい。でも、向こうがあんまり楽しそうに話してなくても、こっちが笑うと、向こうも笑顔になってくれたりするんです。そうすると嬉しくて嬉しくて。その瞬間がすごく好きで。『よっしゃ!』って思うんですよ(笑)。握手会以外でも、そのときの表情で、自分に興味を持ってくれたかどうか、この人は味方かどうかってことを判断してるのかも」
――「興味を持ってくれた瞬間に好きになる」みたいな感じですね。
「そうかもしれない。だから、そのための武器が〝笑顔〟なのかもしれないです。……笑顔、そんなに得意じゃなかったのに。なんでなんだろう。面白い話をしてるわけじゃないのに、なんか笑顔になっちゃう」
――西野七瀬にとって、「ブログ」と「握手会」というのは、アイドル・西野七瀬として成長するために必要不可欠な場所だったんですね。そこで〝味方〟を増やすというか。
「そうだと思います。そのふたつがなかったら、多分私はアイドル、無理だったと思います」
――西野七瀬の中にある〝アイドル論〟って、どんなものですか?
「アイドル論…。例えば(秋元)真夏みたいな、ザ・アイドルみたいな考えも尊敬してるんです。でも、私はできないから、自分なりにしか出来ないって思ってます。ベースには『良い人でいたい』っていう気持ちがあります。だから、言葉づかいに気をつけたりとか、ステージを下りるときにはお辞儀をするとか。当たり前のことだけど、それができる人でいたいって。あと、変顔はできないですね(笑)。白目まではできるんですけど、思い切ってできないんです」
――変顔はできないのに、白目は出来る!(笑)なんか、いろいろなこだわりがあるんですね。
「自分を変えることが嫌で、頑固なんですよ。『こんなアイドル、ダメだよな』って思うこともあるけど、自分のやりたいやり方しかないから。流れの中で変わっていくことは良いと思うけど、無理して変えようとは思わないです」
――今の西野七瀬はまだ嫌いなんですか?